ロードバイクといえば・・・2 of ロードバイク071

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ジロ・デ・イタリア(ロードバイクレース)

ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia)とは毎年5月にイタリア全土を舞台にして行われる自転車プロロードレースである。1909年から開催されている。主催はイタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』等を発行するメディアグループ・RCSの関連会社であるRCSスポーツ社。
「ジロ・デ・イタリア」という呼び方は日本特有のもので、イタリア語の正確な発音は「ジーロ・ディターリア」である。この頃はイタリア語が知られるようになり「ジーロ・ディターリア」または「ジロ・ディ・イタリア」という表記も見られるようになってきた。[1]。通称は「ジロ」。

ジロ・デ・イタリア~概要~

毎年5月に約3週間かけて行われるステージレースで、コースは毎年新たに設定される。「イタリアを一周する」という表現がされることもあるが各ステージは地理的には連続していないことも多く、サルデーニャ島やシチリア島など島でのステージもある。ステージ数は通常21。平坦ステージ、山岳ステージ、タイムトライアルステージ(個人、チーム)と多彩なステージ設定がされている。
総合成績1位の選手にはピンク色のジャージ「マリア・ローザ」が与えられるほかスプリント賞、山岳賞、新人賞といった各賞の対象者も特別なジャージを着用する。
賞金総額は年によって上下するが、2004年の場合で約133万ユーロ。配分は各ステージ25位までの勝者に支払われる金額が合計47万4000ユーロ。総合優勝者15万ユーロやインテルジロ賞13万ユーロなど各賞の合計が62万3000ユーロ。チームへの賞金が合計23万3000ユーロとなっている。

ジロ・デ・イタリア~特徴~

ツール・ド・フランスに比べ勾配の厳しい坂を登る山岳ステージが多いため[2]、上りを得意とするクライマーが活躍する機会が多い。1990年のクラウディオ・キアプッチや1995年のトニー・ロミンゲル、1998年のマリアーノ・ピッコリ、2003年のジルベルト・シモーニ、2009年のダニーロ・ディルーカ、2010年のカデル・エヴァンスのように厳しい山岳コースが設定された年は山岳賞はおろかスプリント賞すらクライマーやオールラウンダーが獲得してしまうこともある。また平坦ステージであってもゴール直前だけ上り坂であったり、ゴールまで1kmを切ったところに急カーブが登場するなど危険かつ癖のあるコースレイアウトがしばしば採用される。
また5月はドロミーティを始めとしたアルプス山脈及びアペニン山脈にはまだ雪の残っている場所もあり、選手は坂だけでなく厳しい寒さや悪天候とも戦うことになる[3]。そのためイタリア人からは「ツール・ド・フランスが世界最大のレースなら、ジロ・デ・イタリアは世界最高のレース」と評される。
イタリア人選手の多くがこのレースをシーズン中の最大目標としており、歴代優勝者に占めるイタリア人の割合も圧倒的に多い。イタリア以外の選手が初めて優勝したのが1950年で、2010年現在27回しかない。近年は1997年以降、2007年までの総合優勝者はすべてイタリア人で、国際化が著しく、優勝者の国籍も多様になる傾向があるロードレースの世界においてこれは非常に珍しいケースである。

wikipediaより